幕末にゃんにゃん【完】
“はい……沢山のお写真をおとりください”
『はい!!』
“それでは……そろそろ目を覚まして……あなたの帰る場所へ”
私の背後に回り優しい手つきで、ポンッと背中を押した
『白蘭さん!!ありがとうございます!!』
“いいえ!!私こそありがとうございます!!”
後ろを振り向いて手を振ると
白蘭さんも、小さく手を振った。
『いつか!!また会いましょうね!!』
少し走って、振り返り叫んだ。
“はい!!私が再びあなたの前に現れるまで……どうかお元気で!!”
その言葉を聞き、私は前に走り始めた。