幕末にゃんにゃん【完】
「先に言っておくけど、僕の前から消えるなんて許さないからね」
低い声で呟く彼に、私は頷いた。
『私は、総司たちの居る時代を選んだから……今後、居なくなることはないよ』
「どうゆうこと?」
ポカンとした表情の彼に、私はクスクスと笑った。
『倒れた時。神様にあったの…。未来へ帰してあげるって言われた』
彼は何も言わず、私の話を聞いていてくれた。
『でも気がついた。この時代に置いて行ってはいけないものが私にはできたんだって…』
喋りながら、自分の手の中にあるカメラに気づいた。