幕末にゃんにゃん【完】





走っている私の頬に温かな風が当たる。




“責任を持って届けますね”




その風と共に、白蘭さんの声が聞こえた。




バッと振り返ると、置いてあったはずのカメラが消えていた。





『……頼みましたよ』




その言葉を残し、屯所の門まで走っていった。





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