幕末にゃんにゃん【完】
「僕が呼んでっていったんだから言い直す必要ないよ、これからも総司で大丈夫」
『え?いいの?』
「僕だって、姫時ちゃんって呼んでるんだしね」
幼げに微笑む彼に、私もつられて笑みをこぼした。
――――――ガチャッ
「取り込み中すまぬ」
部屋のドアが開いて、ヒョッコリ斎藤さんが現れた。
その姿は、猫ではなく人の姿
真っ黒な髪に、澄んだ蒼い目。一言で言うんなら、もう美人。
なに?新撰組ってイケメンパラダイスな感じですか?