幕末にゃんにゃん【完】
「安西殿。朝餉の準備がしたいのですが……俺ではわからぬものばかりで…」
『さ、斎藤さん…今更ですが、“安西殿”はどうにかなりませんか?』
殿って呼ばれるとなんか落ち着かない。
「し、しかしですね」
おどおどとする斎藤さん。
私はベッドから起き上がり、斎藤さんのほうまで歩いていった。
『よし、こうしよう。私のことは姫時って呼んで』
「……本気で言っているのですか?俺は、居候の身ですよ?」
『そんなの関係ありません。敬語はなし!!私も斎藤さんがよければ一君って呼ぶ!!』
「…あい、わかった。俺のことは好きに呼んでくれ」
薄っすらと微笑む斎藤さん。どうしよう…この表情Sレアな気がする←