幕末にゃんにゃん【完】
6 ■ さようなら
あの変な夢を見てから数日間
私は、何をしても
てにつかない状態になった。
グルグルと、頭を右往左往するあの言葉。
また一人になるの……?
そう考えると、心が苦しくなった。
元の時代に彼らが戻れるのなら
それはいいことだ。
一君や総司も
あの時代にいる新撰組の皆も
きっと、望んでいること……。
私が駄々をこねたって
何かが変わるわけでもない。
二人に出会う前に戻るだけだ。
そう言い聞かせても
心のどこかで
二人と、まだ一緒にいたいと
わがままを言う自分が居た。