幕末にゃんにゃん【完】





「何を泣かせている総司」




後ろから冷静な低い声が聞こえ

振り返ると

そこには、一君が立っていた。




『は、じめくん?』



「姫時。アンタは

一人で我慢などするな」




それだけ言うと口を閉じ

私の目の前まで来て、

目線を私に合わせながら

再び口を開いた。



「あんたと俺たちは

家族なのだろう?姫時。

家族に隠し事はするな……」






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