幕末にゃんにゃん【完】
「……つーことはだ。
家がねーんだろ??」
藤次郎さんは、んーッと唸った後
ポンッと手を叩いていった。
『ま、まぁ…そうなります』
「どうだ?ココに住まねーか?」
藤次郎さんの案に
私は、目をパチクリとさせた。
「あんたにしては、いい案じゃないか
行く当てがないんだったら、ココに住みな」
お花さんは、クスリと笑った。
『で、でも…
何所のうまの骨かも分からないんですよ?』
おどおどする私に
藤次郎さんとお花さんは顔を見合わせた。
「ん?そんなの、かまやしねーよな。お花」
「あぁ…かまやしないよ」
お花さんは、コクリと頷いて
私の前にやって来て微笑んだ。