幕末にゃんにゃん【完】




「……つーことはだ。

家がねーんだろ??」



藤次郎さんは、んーッと唸った後

ポンッと手を叩いていった。



『ま、まぁ…そうなります』




「どうだ?ココに住まねーか?」



藤次郎さんの案に

私は、目をパチクリとさせた。



「あんたにしては、いい案じゃないか

行く当てがないんだったら、ココに住みな」



お花さんは、クスリと笑った。




『で、でも…

何所のうまの骨かも分からないんですよ?』



おどおどする私に

藤次郎さんとお花さんは顔を見合わせた。



「ん?そんなの、かまやしねーよな。お花」


「あぁ…かまやしないよ」



お花さんは、コクリと頷いて

私の前にやって来て微笑んだ。



< 96 / 291 >

この作品をシェア

pagetop