Review 序―復讐の章―

「…真夏、なに？」


「胡座かくって…マジでお前女かよっ!!信じられねえ!!」


「あたしはさっきの真夏の笑い声が信じられないんだけど」


「確かに、ぶきゃきゃきゃきゃきゃってなに。豚？」





…豚


確かに似てる気もするけれど





海司に目をやる





「ん？」


「いえ、ナニモ」


「…」


「豚ってなんだよ豚って!!ひでぇぞ海司!!」





あーうるさい


真夏マジでうるさい




あたしたちは絡んでくれないと分かったのか、上木にも絡み出したし…はぁ…









「真夏うるさい、あたし下行ってくるから」


「なんだと!?馬鹿飛鳥!!」


「はぁ…」


「…飛鳥」





あたしがため息をついて見せると、真夏は大人しくなった


真夏は、あたしがため息をつくといつもこの調子で大人しくなる








――…こういうのを見ると、彼らを思い出して悲しくなるから、突き放したり出来ないんだよなぁ…