『はちみつゆず~キミと過ごした時間~』
ホントは明後日まで
ココにいるつもりだったけど、
もう、無理だ…。
駅まで、蓮斗に見送ってもらった。
『蓮斗元気でね。』
笑顔で、蓮斗に言った。
改札口を抜けても、
けして振り返らなかった。
もう、前だけ向いて歩いて行くんだ。
そう決心した。
特急列車に乗りこむと、
窓側の席に座った。
長いようで短い時間。
キミと過ごした大切な時間。
携帯を開くと、
待ち受けには笑顔の二人が写っていた。
『蓮斗今までありがとう。』
携帯にそうつぶやいた。
「この画像を削除しますか?」
「はい」