『はちみつゆず~キミと過ごした時間~』
☆後悔しない☆
『俺、明日仕事休みだから。
元カレんとこ行くぞ。今からな。』
ということで、
私たちは特急列車に乗り込んだ。
窓から見える景色は
あの時とかわらない。
かわったのは、
私の隣にかず兄がいること。
蓮斗が住んでいる街に近づくにつれて、
私の不安は増すばかりだった。
きっと、今頃。
奈々って子と一緒に
暮らしているだろう。
駅に着いてから
かず兄はずっと手を握ってくれていた。