『はちみつゆず~キミと過ごした時間~』
蓮斗の手を掴むと、
そのまま外まで連れ出して、
キャンドルが
おかれていたところまできた。
『ちょっ、柚姫。何すんだよ!』
私の手を勢いよく振りほどいた。
『え? 今…柚姫って言った?』
『あぁ。 もしかして、
ブレスレットのこと
マジで信じてんの?』
そういって、
お腹を抱えて笑い始めた。
そういえば、蓮斗の腕には
ブレスレットがついていない。
何が起きているのか、
まだ理解できずにいた。