『はちみつゆず~キミと過ごした時間~』

『私のお腹には、
 蓮斗の子どもがいるの?』

『はぁ?!』

口をポカーンと開ける蓮斗。

しばらくして、こうつぶやいた。

『ホントに俺の子か?
 ありえねぇよ?』

『ホントだよ!
 この子は蓮斗の子どもなんだから。』

『…。』

黙り込んで下を向く蓮斗。

少し考えるそぶりをみせて顔を上げた。

『認めねぇから。
 俺は、その子の父親じゃねぇ。
 柚姫はその子産むの?』

『もちろん、そのつもりだけど。』

口には出したものの、
ホントは悩んでいた。

どうすることが正しいのか全然わからない。

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