星に願っても…。
「二人は必至で仕事を教えてもらいました。
それから、1年くらいたったとき、一人のよく笑う男の子が二人の前に現れました。
その少年も闇の掃除人になりました。
三人は毎日一緒にいました。
三人でいると、少しは昔のことを忘れられました。
でも、三人が17歳になったある日、女の子は死にました。
悪い奴に殺されました。
残された二人は涙さえ出ませんでした。
ただ、ひたすら仕事をこなしました。
心にはぽっかり穴があきました。
心にあいた穴は塞がることなく数年たちました。
男の子はもう男の子ではなくなりました。
大人になりました。
いつものように仕事をしていました。
もう一人のよく笑う男の子は病院の先生になりました。
一緒に仕事をすることがすくなくなりました。
だからその日も一人でした。
仕事を終わらせて帰ろうとした時、女の子が泣く声が聞こえました。
男の子を抱きしめながら泣いていました。
その女の子は死んでしまった女の子にそっくりでした。
もう忘れたと思っていた女の子を思い出しました。」
マサキの話はここで終わった。