星に願っても…。




ケータイの着信音が鳴った。




「もしもし?着いたよ。」





「今、行くね。」









友達の家に行ってきます。


新しい友達ができたんだ。花ちゃんっていう子。


カフェにきてくれるの。



行く時、電話して。




キラ





トワは仕事に行っていて家にはいない。




だから、メモを机に残して家を出た。







「キラちゃん。乗って?」





「ありがとう。」




キラちゃん。ユウにそう呼ばれて、悲しかった。



昔のことを忘れられたように思えたから…。





「どこ行く?」





「ユウの家。」





「え?」




「ユウヤさんの家。」





「あ、うん。あのさ…。今、ユウって…。」





「全部、話すから。」





そのまま車は私の知らない道を走った。



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