星に願っても…。




「もしもし…。」




ユウの家を出た時、携帯が震えた



出てみるとトワだった。




「キラ?今どこ?」





「んー。〇〇駅の近くかな?」





「かなって…。」





「いいの。で、どおしたの?」





「今から、矢野ユウヤを呼び出す。」





「…うん。わかった。」





もう、涙は流れなかった。





「迎えに行くから。待ってろ。」





「うん。」






鞄の中身を確認する。





目を閉じて深呼吸してみる。





街の音もすべて消えた。





昔よく三人で言っていた丘が見えた。



そこには、タクがいた。







あの世に行ってタクに会ったらなんて言おう…。



なんて考えてみたりして…。



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