星に願っても…。
倉庫に着いた。
「はじめまして。」
声がしたほうを向くと、大野トワがいた。
「はじめまして…。」
「一人ですよね?約束、守ってくれたんですね。ありがとうございます。」
大野トワが一歩近づく。
「今日来ていただいた理由は、ひとつです。」
大野トワはそのまま近づいてきて、右手のを開いてみせた
「鍵…?」
「一軒家です。そこでキラと一緒に生活していただけませんか?」
「え…。」
「本当は、キラと一緒にそこに引っ越して、人生やり直そうかななんて思ってたんですけど、やっぱり、キラは僕と一緒にいたら幸せになれない気がして…。
だから…。ユウヤさん。お願いします。」
大野トワは地面にひざまづき頭を下げた。
「え、ちょっと…。」
「お願いします!!
もう…。もうキラには…。苦しい想いしてほしくないんです。大事な人なんです…。」
「顔…。あげろよ。」
大野トワの右手を開いて、鍵を受け取る。
「俺、お前のこと絶対許さないから。もうこれ以上リナを苦しめんな。俺がリナを守る。」
「ありがとう。」
大野トワの目は悲しそうで苦しそうで安心したような目で…。