星に願っても…。
「ねぇ。ホントにここなの?」
私がいるのはすごくかわいくて落ち着くカフェ。
こんなところで待ち合わせって何かの間違いじゃない…?
「ここだよ?あ、ほら」
「久しぶり」
カウンターの奥から出てきたのは笑顔が素敵なおじさん。
「え?」
「あ、どぉも。キラちゃんかな?話はトワから聞いてるよ。でも…。23には見えない!はたちくらいに見えるよ!」
「え、ぁ。はじめまして…。」
なんかすごくヘンな人…。
てか、はたちと23ってそんなに変わんなくない?
「かわいいなぁ。あ、僕、篠咲といいます。よろしくね?」
「は、はい。」
その篠咲さんは私に握手を求めた
篠咲さんの手はおおきくてあたかかった。
「じゃ、1,2時間たったら迎えに来ますね」
トワはそう言って席を立った。
「え?迎えに来るって誰を?」
「お前を」
「え?」
え?なんで…?なんで?
「アハハッそんな不安そうな顔しないでよ」
篠咲さんは困ったように言った
「じゃ、よろしくおねがいします」
カランカラン
トワは篠咲さんに軽く会釈をし店を出た
「あの…。」
「キラちゃんはトワのことどう思う?」
「え…。」
どうって言われても…。
しかもいきなり…。
「こわいか?」
「いいえ…。むしろ一番…。」
一番…。一番なんなんだろ…。
「一番?」
「いえ…。とにかく、こわくはありません。」
自分の言いたかったことはなんだったの…?
一番…。