星に願っても…。
第二章
「お!今日はしし座流星群がみれるんだって!」
私、大野キラはPCの画面をみながら兄に言った。
11月18日。天気は晴れ。このままでいけば流星群はばっちり見れそう。
「うーん。」
私の兄であるトワは興味無さそうな返事を返す。
「そぉなんだぁ。見に行くか?」なんて気のきいたことは言えないのかな。
「うーん。ってなによ!」
「ん?だって別に興味ないしー。」
「興味なくともかわいいかわいい妹が言ってるんだからちょっとは興味持ったふりしなさい!」
私はソファーで本を読んでいたトワに馬乗りになった
「普通の23歳の妹だったら27の健全な男子の上に馬乗りになったりしない。」
トワの本を取り上げた
「おいっなにすんだよ!」
「妹と本どっちが大切なんですかぁ?」
「本。」
「はぁぁぁぁ?このごにおよんでそんなこと言うとは!!」
「アハハッ。分かった分かった。キラは俺にかまってほしいんだ」
なに言ってんだコイツという思いより図星に近くて少し恥ずかしいという気持ちのほうが勝ってしまう事実を受け入れたくない。
「もぉいい!」
トワの上から下りようとしたらトワに手を掴まれてまた元の馬乗りに戻ってしまった。
「図星かよ。アハハッ」
「うるさいー。」
「あ、でもどーせ今夜は無理だよ。」
「あ…。そっか。」