星に願っても…。
あれからしっかり誤解を解き今に至る。
やっとハナちゃんが普通に戻った。
「で。マサキは今日なんでここに来たの?てか仕事は?」
「今日は休みなの。んで、なんでここに来たのかというと…。」
「うん。」
「彼女にふられたぁぁぁぁ」
うわぁ…。予想通りー。
「はいはい。今度はなんて言われてフふられたの?」
何回目だろう…。こうやって彼女にフられた話をしに私のところへ来たのは…。
「なんか疲れるって…。うわぁぁぁああぁん」
「あぁ。もぉやめて…。お願い。休日の昼間に人の店来て泣かないで。他のお客さんだっているんだから一応。」
一応…。いる。2,3人だけどいる。
「うぅ…。だって…。だってぇぇぇ」
「ひどい…。ひどいです!マサキさんをふるなんて!こんなかっこいい人めったにいないのに!愛されてるのに…。ひどいです!」
「え…。わかってくれる!?」
「はい。わかります。私も一週間前に彼氏にふられました。あんなに好きだったのにぃぃいぃ。うわぁあぁぁぁぁ」
「そうなの?!」
まさかの新事実発覚。
「うんうん。泣こう泣こう。泣いたらすっきりするよ。うわぁぁぁあぁぁ」
「ホントやめてよ!人の店!昼下がりのいい時間!泣くな!」
「ヒクッヒクッだって…。だって…。…。うわぁぁぁぁぁぁああぁん」
…。泣きたい。
でも、こんな人たちが周りにいるから平常心で暮らせるんだと思う。
昨日のことだって忘れられる…。
私はいつも楽しく生活している。
この先もきっと…。