星に願っても…。
蘇る過去(ユウside.)
俺があのカフェに行く数日前のこと。
「あの…。」
職場から家に帰ろうと終電を待っていたらホームで声をかけられた。
黒のコートに身を包んだ年配の男の人だった。
「はい。なんでしょう」
「突然すみません。矢野ユウヤ様ですね?」
なぜ見ず知らずの男が俺の名前を知ってるんだ?
と、疑問に思っていると
「あぁ、いきなりで怪しいですねアハハッ。私、こういうものです。と名刺をお渡ししたいところなんですが…。あいにくそういうものは持っておりませんので…。」
そう言ってその人が胸ポケットから出したものは…。
……!!
「私、この写真に写っている女性、仲島リナの保護者のようなものをしています。篠咲ハジメと申します。」