星に願っても…。

蘇る過去(ユウside.)





俺があのカフェに行く数日前のこと。




「あの…。」




職場から家に帰ろうと終電を待っていたらホームで声をかけられた。


黒のコートに身を包んだ年配の男の人だった。





「はい。なんでしょう」




「突然すみません。矢野ユウヤ様ですね?」





なぜ見ず知らずの男が俺の名前を知ってるんだ?



と、疑問に思っていると




「あぁ、いきなりで怪しいですねアハハッ。私、こういうものです。と名刺をお渡ししたいところなんですが…。あいにくそういうものは持っておりませんので…。」




そう言ってその人が胸ポケットから出したものは…。




……!!





「私、この写真に写っている女性、仲島リナの保護者のようなものをしています。篠咲ハジメと申します。」





< 30 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop