星に願っても…。
あの日から歯車が狂い始めた。
ユウが刺され、ユウのお母さんも死んだ。
ユウは一度は助かった。でもどこかへ消えた。
リナも…。いなくなった…。
俺はなにもできずにただ途方に暮れていた。
ユウはリナが飛び出して三日後に見つかった。
でも…。俺の好きだったタクのあの笑顔はもう見られない。
あの世に行ってしまったんだ…。
リナは見つからなかった…。
泣いても戻ってこないと分かっているけど、でも、涙は止まらなかった。
大好きだった親友を、大切な大切な親友を守る事が出来なかった俺は、もっと強くなって、一人でも多くの人を救うんだ。
そう決めたのは涙がやっと止まった、その時だった。