星に願っても…。
「よし。決めた。」
俺は…。リナに会ってみる。
そこで答えを出す。
その答えがどんな答えであっても…。
後悔はしない。
タク?これで俺の逃げ道なくなったよな?
もう俺、逃げられないよな?
あ、会った瞬間逃げちゃうかもな。
そうなったときはタクが止めろよ?
だから、止まられるように、俺の隣にいろよ?
「タクもついてこい。リナに会いに行こう。一人じゃ心細いんだよ。そんなくらい分かるだろ?」
写真の中のタクに問いかけてもなにも返事はない…。
「返事しろって…。」
返事はないけれど、きっとタクはついてきてくれる…。そう、信じてる。
これが、リナに会いに行く数日前の俺。
今思えばタクについてきてと頼んで正解だった。あのとき、リナが振りかえったとき…。
逃げ出したいと思ったから…。