星に願っても…。
「あ…。」
「ん?どした?」
「これ、お客さんの落とし物…。」
カウンターの下にころがる黒いスケジュール帳みたいなもの…。
「あ。」
最後のページには電話番号と名前。
ユウヤさんのだった。
ぺラっとめくれたページには
メモがたくさんはさんであった。
メモにはたくさんの人の名前と電話番号が書いてあった。
すべて、「〇〇課 〇〇係長」だとか…。
警察関連の名前ばかりだった。
「うそ…。」
きっとユウヤさんは警察官…。
「どうした?」
「ううん。なんでもない。」
「そっか。」
ユウヤさんが警察官…。だとしたら…。
いやでも…。証拠なんて残したことないし…。
あんな若い人が一人で犯人に会うなんてこときっとない。
きっと…。
気づかれてない。