星に願っても…。
また夢を見た。
同じ夢。
夏の大三角…。
今日の夢に出てきた男の子二人と私は高校生くらいだった…。
なぜか、この夢は幼い私と幼い男の子二人が出てくるときと、3人とも高校生くらいのときとある…。
私の記憶は生まれてから17歳の頃の記憶がない。でも、トワが教えてくれた。
キラは俺のたった一人の家族なんだって。俺と一緒にいようって。言ってくれた。
トワにはいろいろ迷惑かけてここまできた。
お父さんとお母さんは私たちが小さいとき死んでしまったらしい。
トワは中学を卒業してから働き4つ年の離れた私の面倒をみてくれたらしい。
初めてその話を聞いた時。16歳から今の裏の仕事をしていたと聞いた時…。
正直こわかった。トワはどんなにつらい思いをしてきたのかと考えると…。
17歳の私は夜、トワが家を出て行く時にこっそりとついて行ってしまい、その現場に遭遇した。
今からトワに処分される奴に刃物を突き付けられ後ずさりし、そのまま鉄パイプの山に当たってしまい上から降ってきた鉄パイプの下敷きになり…。
そのまま病院に運ばれたらしい。
命に別条はなかったものの
私はその後一か月目を覚まさなかったらしい。
その時の傷は今でも足に残っている。どこでどう切ったのかわからないけど一生消えないであろう傷跡がある。
それから私は高校には行かなかった。
外へ出るといきなり意識を失ったり、激しい頭痛で立っていられなくなったりしたから…。
それと…。人のことを極端に拒絶するようになってしまったから…。
今はそんなことほとんどない。
だけど…。なんで高校生活というものを知らない私の夢に高校生が出てくるんだろう…。
高校生活というものへの単なる憧れ…?
この夢のことをトワに聞くといつもはぐらかされる。「覚えてない。たしか近所の友達に男の子が二人いた気がするけど」と…。
だから、私はこの夢のことについてはなにも分からない…。
トワはホントに覚えていないのか隠しているのか…。
どちらにせよ私には今があれば十分。過去の話はどうでもいい。と思っている。
でも、ホントは気になったりもする。