星に願っても…。




「でね?すごく嬉しかった。楽しかった。でも。二人が誰か分かんなくて…。」






「そっか…。」






「トワ…。」






「うん?」






「ほんとに知らない?」






今までずっと気になっていた。


私とあんなに仲が良かった二人をトワはなんで知らないのか…。




「…うん。ごめん。」






「そっか。」





そっか。知ってるんだよね?


その二人のこと。トワ、知ってるよね?






なんで私に隠すの?私は知らないほうがいいの?






そう言いたかったけど、トワの目を見たらどうしても言えなかった。




なんでか分からないけど恐かった。






「キラ?大丈夫。俺がいるから。うん。大丈夫。」





それって、私にじゃなくて自分に言ってるよね。そうだよ。トワが違うっていっても私分かるよ?




妹なんだからね?ずっと一緒にいるんだかね?






「うん。大丈夫…だよ…ね。大丈夫!」





トワ?大丈夫だよ。私は大丈夫。それに…。





トワも大丈夫。






「ごめんね。夜遅くに。すっきりした!じゃ、おやすみなさい。」






「おぉ。」





バタン





「ごめんな。」







ドアが閉まるのと同時に聞こえたトワのその言葉が頭から離れない。

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