星に願っても…。




「…ラ。キラ…。」





「ん…。」




目を開けるとトワがいた。




「トワ…。」




「キラ?なんかあったか?」



私の頭をぽんぽんしながら…。

まるで子供をあやすみたいに私に話しかけるトワの目はどこか悲しい目をしてた。




「ううん。なんにもない。」




今ここでトワに話したら、きっとせっかく踏み出した一歩が無駄になってしまうから…。



無かったことにされてしまうから…。



私だって全部トワに打ち明けてすべてを教えてもらいたい。




でもきっと、トワは「何言ってんだよ。」って笑う。



何も教えてくれない。





だから、今だけは、嘘をつかせて。




「本当か?なんかあったら言えよ?」




「うん。ありがとう。」





あ、そういえばユウヤさんは…?




「ん?どした?」




「ううん。なんでもないよ?ほら。もう寝ないと。明日も仕事でしょ?」




「そう…だな。じゃ、おやすみ。」




「うん。おやすみ。」

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