星に願っても…。


「うわぁ…。最悪。」


「だな…。」


見上げた空は灰色の雲で覆われて…。


「星なんて見えねぇ!」


「男みたいないいかたすんな」


「うっせ!今日は星見たかったの!夜は晴れるって言ったお天気お姉さん絞める!」


「はいはい。悪いのは気象庁でお天気お姉さんは悪くないから。」



ユウはそう言って、いつものように私の頭をポンポンとする。


あぁこんなはずじゃなかった。


昼間もやもやした心をちょっとでもスカッとさせたかったのに…。


星を見れば嫌なことちょっとは忘れられる気がしてたのに…。
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