星に願っても…。
こわくてこわくて…。痛くて痛くて…。
前に進むのがやっとで…。
でも、タクに会いたくて…。
「タク!!」
最後の力を振り絞って声を張り上げた。
「…ナ…。」
かすかに聞こえた声。
タクの声…。
声のしたほうに進む。
そこには血だらけのタクがいた。
「タク!!」
「タク!!」
何度呼んでも返事はなくて…。
手をにぎると、弱い弱い力で握り返してきた。
「タク!!」
カチャッ
その音がするほうを見ると、私とタクに銃を向ける一人の男が立っていた。
その男は私たちを見るなり、銃をおろした。
その男は近づいてきて…。
タクの首に手を伸ばした
「やめてっ…。」
反射的にその手をはらった。
「やめて…。触らないで…。タクに…。触らないで…。」