それはやっぱり君でした
あたしは、乗る。
そんなあたしたちを見る下野。
下野の女子グループは、こっちを見ながらコソコソ話している。
下野は、あたしを睨んだ。
あたしは、目をそらした。
北山は、そんなことも気にせずにあたしをおぶって保健室にむかった。
ーコンコンー
北山は、保健室のドアをノックした。
そして、保健室に入った。
保健の先生は、あたしたちを見て少しびっくりしているようだった。
それもそうだろう。
男が女をおんぶしているのだから。
そして、保健の先生は、足の傷を手当てしてくれた。
「ありがとうございました。」
あたしたちは、そう言って保健室を出た。
「大丈夫か?」
さっきみたいに北山は、心配そうにあたしに聞いた。