オートフォーカス
「良かったら、お昼ご飯一緒にどうかな?」
そんな絢子の提案に首を振る訳がない篤希は笑顔で快諾をした。
近くにあるという絢子のお気に入りのカフェで食べることにした2人。
絢子に案内されながら辿り着いた場所は、やはり彼女の好きそうな少しモダンな造りのイタリア料理店だった。
愛想のいい女性店員に案内されて窓側の席に座った2人は、道行く人を眺めながら一息ついた。
「結構人がいるんだね。」
朝も聞いたような言葉をまた絢子が呟く。
「僕らと同じで休みに入った学生が多いのかもね。」
「あ、そうか!」
どうやら人が多い理由が分からなかった絢子はスッキリしたのか、そんな表情でもう一度外を眺めた。
ずっと気にしていたんだと思うと可笑しくてたまらない。
篤希は気付かれないように水を口に含んでその場を凌ぐことにした。
意外と隙がない絢子が見せた緩やかな部分に触れて気分が良くなってしまったのだろう。
見るからに隙が無い仁美と、有りそうで隙が無い絢子はまさに高嶺の花なのだ。
そんな絢子の提案に首を振る訳がない篤希は笑顔で快諾をした。
近くにあるという絢子のお気に入りのカフェで食べることにした2人。
絢子に案内されながら辿り着いた場所は、やはり彼女の好きそうな少しモダンな造りのイタリア料理店だった。
愛想のいい女性店員に案内されて窓側の席に座った2人は、道行く人を眺めながら一息ついた。
「結構人がいるんだね。」
朝も聞いたような言葉をまた絢子が呟く。
「僕らと同じで休みに入った学生が多いのかもね。」
「あ、そうか!」
どうやら人が多い理由が分からなかった絢子はスッキリしたのか、そんな表情でもう一度外を眺めた。
ずっと気にしていたんだと思うと可笑しくてたまらない。
篤希は気付かれないように水を口に含んでその場を凌ぐことにした。
意外と隙がない絢子が見せた緩やかな部分に触れて気分が良くなってしまったのだろう。
見るからに隙が無い仁美と、有りそうで隙が無い絢子はまさに高嶺の花なのだ。