オートフォーカス
去年は一緒になる講義も多かったがそういえば今年はまだ始まったばかりで彼女と同じになる講義があるのかも知らない。
どうやら1つはあるようだ。
そう思うと素直に嬉しくなった。
「バイトもないし、この日はどう?」
「オッケー。じゃ、この日に。私は電車だけど、笠坂くんも電車でいい?」
「勿論。」
篤希が笑うと加奈は安心したように微笑んだ。
しかしあることを思い出して表情がくもる。
「でも私、その前に講義がある…。」
「僕もあるから、ここで待ち合わせて行こうか。」
篤希の提案に加奈は安心したように微笑んだ。
「そうだね。じゃあ連絡先教えて?」
加奈が携帯をかざしたことに促され篤希も携帯を取り出した。
お互いの液晶画面を覗きこみながら自分のデータを探す。
「やっと番号が知れたな。」
無意識に篤希の口から本音がこぼれた。
今まで何度か携帯を見つめてはため息を吐いていたのだが、それも今日で終わりそうだ。
どうやら1つはあるようだ。
そう思うと素直に嬉しくなった。
「バイトもないし、この日はどう?」
「オッケー。じゃ、この日に。私は電車だけど、笠坂くんも電車でいい?」
「勿論。」
篤希が笑うと加奈は安心したように微笑んだ。
しかしあることを思い出して表情がくもる。
「でも私、その前に講義がある…。」
「僕もあるから、ここで待ち合わせて行こうか。」
篤希の提案に加奈は安心したように微笑んだ。
「そうだね。じゃあ連絡先教えて?」
加奈が携帯をかざしたことに促され篤希も携帯を取り出した。
お互いの液晶画面を覗きこみながら自分のデータを探す。
「やっと番号が知れたな。」
無意識に篤希の口から本音がこぼれた。
今まで何度か携帯を見つめてはため息を吐いていたのだが、それも今日で終わりそうだ。