オートフォーカス
当番の割り振りを決めようとした時に篤希が不参加と言ったことが始まりだった。
「今年は自分から手を挙げたんだよ。」
そう笑う篤希に裕二を始め絢子も仁美も首を傾げた。
そう言えばカメラについて仲間内には何も話していなかったことに今さらながら篤希は気付く。
でも自分の中でカメラの話をため込んでいたという感覚はない。
全て加奈に話しているからそこで満足してしまっていたのだろう。
「去年のがきっかけでカメラに目覚めてさ。すっかり趣味になったみたいなんだ。この間ついにマイカメラも購入しました。」
なんの報告か最後は畏まった自分に笑ってしまう。
「最近忙しそうにしてると思ったらそういうことかよ。」
「知らなかった…。」
裕二の言葉に添えるように絢子の呟きが篤希の耳に届いた。
「じゃあ篤希、また私たちを撮りに来てよ!」
曇った表情の絢子の隣で仁美が笑顔で篤希に提案する。
彼女は驚きよりも興味の方が勝ったようだ。
「勿論。いいのを撮るよ。」
嬉しそうに答えた篤希に裕二が表情を変えた。
「今年は自分から手を挙げたんだよ。」
そう笑う篤希に裕二を始め絢子も仁美も首を傾げた。
そう言えばカメラについて仲間内には何も話していなかったことに今さらながら篤希は気付く。
でも自分の中でカメラの話をため込んでいたという感覚はない。
全て加奈に話しているからそこで満足してしまっていたのだろう。
「去年のがきっかけでカメラに目覚めてさ。すっかり趣味になったみたいなんだ。この間ついにマイカメラも購入しました。」
なんの報告か最後は畏まった自分に笑ってしまう。
「最近忙しそうにしてると思ったらそういうことかよ。」
「知らなかった…。」
裕二の言葉に添えるように絢子の呟きが篤希の耳に届いた。
「じゃあ篤希、また私たちを撮りに来てよ!」
曇った表情の絢子の隣で仁美が笑顔で篤希に提案する。
彼女は驚きよりも興味の方が勝ったようだ。
「勿論。いいのを撮るよ。」
嬉しそうに答えた篤希に裕二が表情を変えた。