オートフォーカス
「どうした?」
「ううん。あの、私前々から行ってみたい場所があって。」
「うん。」
相づちをうった篤希に加奈はまた目を泳がせて言葉を探す。
探すというよりは躊躇っているようにも思えた。
「…テーマパーク、なんてどう?」
「テーマパーク?」
少し言いにくそうに出した提案は意外なものではあった。
加奈は数回頷くと、カバンの中からチラシを取り出して篤希の前に出す。
「テーマパークっていうと大きいイメージあるかもしれないけど、ここはそんなに大きくなくて。でね、ここはヨーロッパをイメージした場所らしいの。今度そこに行こうかと思ってたんだ。」
チラシにはいかにもな風車小屋の写真が大きく掲載されている。
季節の花で作られた花時計や汽車もあるようだった。
植物園のようなものだろうか、全面的に季節感のある草花を紹介している文面が目立つ。
恋人同士や家族連れで行くには楽しめそうな場所だが。
「行こうかと思ってたって…1人で?」
「いま連れを見付けたよ。」
怪訝な顔をして伺う篤希ににっこりと笑う加奈。
「ううん。あの、私前々から行ってみたい場所があって。」
「うん。」
相づちをうった篤希に加奈はまた目を泳がせて言葉を探す。
探すというよりは躊躇っているようにも思えた。
「…テーマパーク、なんてどう?」
「テーマパーク?」
少し言いにくそうに出した提案は意外なものではあった。
加奈は数回頷くと、カバンの中からチラシを取り出して篤希の前に出す。
「テーマパークっていうと大きいイメージあるかもしれないけど、ここはそんなに大きくなくて。でね、ここはヨーロッパをイメージした場所らしいの。今度そこに行こうかと思ってたんだ。」
チラシにはいかにもな風車小屋の写真が大きく掲載されている。
季節の花で作られた花時計や汽車もあるようだった。
植物園のようなものだろうか、全面的に季節感のある草花を紹介している文面が目立つ。
恋人同士や家族連れで行くには楽しめそうな場所だが。
「行こうかと思ってたって…1人で?」
「いま連れを見付けたよ。」
怪訝な顔をして伺う篤希ににっこりと笑う加奈。