オートフォーカス
入った途端に変わる空気に思わず感嘆の声が漏れる。
「わあ…綺麗。」
煉瓦造りの小屋に石畳と芝生の道が広がる景色は分かりやすく異国の雰囲気を感じることができた。
花壇にはポインセチアが飾られ少し早いクリスマスの装いがまた気持ちを高ぶらせる。
入ってすぐの広場には大きなもみの木があり、大胆な作りの飾りをいくつもぶら下げていた。
そしてこれまた根本には大胆な作りのプレゼント箱が置かれている。
よく海外のホームドラマで見るクリスマスの景色だが屋外だとこんなものなのか。
「なんか…豪快な飾りつけだな。」
「本場ではこんなものなんじゃない?」
臆することなく加奈は笑いながら飾りに手を伸ばす。
根元に置かれたプレゼントの箱は転倒防止かかなり重みがあった。
これでは盗るのも一苦労するだろう、その防止策にもなっているに違いない。
「もうこんな季節なのか、1年早かったな。」
感慨深げに呟く加奈の表情はいつになく切なそうに歪んでいる。
どうかしたのだろうか、気になって尋ねようと篤希が口を開いた時にはいつもの笑顔に戻っていた。
「わあ…綺麗。」
煉瓦造りの小屋に石畳と芝生の道が広がる景色は分かりやすく異国の雰囲気を感じることができた。
花壇にはポインセチアが飾られ少し早いクリスマスの装いがまた気持ちを高ぶらせる。
入ってすぐの広場には大きなもみの木があり、大胆な作りの飾りをいくつもぶら下げていた。
そしてこれまた根本には大胆な作りのプレゼント箱が置かれている。
よく海外のホームドラマで見るクリスマスの景色だが屋外だとこんなものなのか。
「なんか…豪快な飾りつけだな。」
「本場ではこんなものなんじゃない?」
臆することなく加奈は笑いながら飾りに手を伸ばす。
根元に置かれたプレゼントの箱は転倒防止かかなり重みがあった。
これでは盗るのも一苦労するだろう、その防止策にもなっているに違いない。
「もうこんな季節なのか、1年早かったな。」
感慨深げに呟く加奈の表情はいつになく切なそうに歪んでいる。
どうかしたのだろうか、気になって尋ねようと篤希が口を開いた時にはいつもの笑顔に戻っていた。