オートフォーカス
布団を掴む手に力がこもりぎゅっと抱きしめるようにして照れ笑いをしていた。
「加奈は?どうして建築が好きなの?」
その声に加奈の笑い声が止まる。
「サグラダ・ファミリア。」
篤希の問いに加奈は微笑み、とても大切なもののように丁寧に口にした。
「サグラダ・ファミリア?」
その名前は聞いたことがある。
今度は篤希が目を大きくして加奈の方に体を向けた。
「そう。アントニ・ガウディが構想して未だに完成されていない究極の作品。」
色々な人の手を借りてガウディが亡くなった後も建築され続けてる愛される作品に興味を持ったことから始まった、加奈はそう続けた。
「でもサグラダ・ファミリアってガウディ自身は2代目なの。そういうことも調べていくと面白くて、そのうちいろんな建物にも興味を持つようになったの。もちろん日本の城もね。」
「城なら裕二が…友達が語ってた。あいつは松本城が好きらしい。」
「烏城ね。うん、分かる。」
延々と語って仁美と絢子を疲れさせた話題だが加奈にはやはりあっていたようだ。
裕二が知ると喜ぶだろうなと篤希は笑う。
「加奈は?どうして建築が好きなの?」
その声に加奈の笑い声が止まる。
「サグラダ・ファミリア。」
篤希の問いに加奈は微笑み、とても大切なもののように丁寧に口にした。
「サグラダ・ファミリア?」
その名前は聞いたことがある。
今度は篤希が目を大きくして加奈の方に体を向けた。
「そう。アントニ・ガウディが構想して未だに完成されていない究極の作品。」
色々な人の手を借りてガウディが亡くなった後も建築され続けてる愛される作品に興味を持ったことから始まった、加奈はそう続けた。
「でもサグラダ・ファミリアってガウディ自身は2代目なの。そういうことも調べていくと面白くて、そのうちいろんな建物にも興味を持つようになったの。もちろん日本の城もね。」
「城なら裕二が…友達が語ってた。あいつは松本城が好きらしい。」
「烏城ね。うん、分かる。」
延々と語って仁美と絢子を疲れさせた話題だが加奈にはやはりあっていたようだ。
裕二が知ると喜ぶだろうなと篤希は笑う。