オートフォーカス
周りは褒めてくれていたがそんな気がしてならない、被害妄想だと言われても実際にこっちの立場になればみんな同じことを思う筈だ。多分。
やっぱり納得がいかない、押し付けにしてもアミダだとしても偶然にしても諦めがつかなかった。
とにかく踏ん切りをつける為に自分の作品を探しているのだ。
どこにあるのか分からないから歩きながらキョロキョロと辺りを見回した。
探し物は求める気持ちが強いほど見付からないものだ。
悶々としながら進んでいくと、奥の方のエリアに人影を見付けた。
若い、篤希と同じ位の歳の女の子だ。
「っと。」
反射的に口を手で覆う。
こんな場所に来るのは自分しかいないと勝手に思い込んでいた篤希は、独り言を口にしていなかったかと一気に不安になった。
さっきまでの自分の行動を思い返しながら見つめていると、あることに気付いた。
「…えっ?」
目の前にいる女の子が食い入るように見つめていたのは、なんと篤希の作品だったのだ。
写真の下に貼られた名前は間違いなく“笠坂篤希”とされているし、その作品にも当然ながら見覚えがある。
やっぱり納得がいかない、押し付けにしてもアミダだとしても偶然にしても諦めがつかなかった。
とにかく踏ん切りをつける為に自分の作品を探しているのだ。
どこにあるのか分からないから歩きながらキョロキョロと辺りを見回した。
探し物は求める気持ちが強いほど見付からないものだ。
悶々としながら進んでいくと、奥の方のエリアに人影を見付けた。
若い、篤希と同じ位の歳の女の子だ。
「っと。」
反射的に口を手で覆う。
こんな場所に来るのは自分しかいないと勝手に思い込んでいた篤希は、独り言を口にしていなかったかと一気に不安になった。
さっきまでの自分の行動を思い返しながら見つめていると、あることに気付いた。
「…えっ?」
目の前にいる女の子が食い入るように見つめていたのは、なんと篤希の作品だったのだ。
写真の下に貼られた名前は間違いなく“笠坂篤希”とされているし、その作品にも当然ながら見覚えがある。