オートフォーカス
雅之の話を聞きながらいつの間にか混雑の中に辿り着いていたようだ。
人混みにまみれて尚も世間話が続く。
恋愛談義で盛り上がる3人を傍観している篤希に、同じく一歩引いて傍観していた絢子が話しかけてきた。
これもいつものスタイルだ。
「今年ももう終わりだね。」
マフラーを直しながら篤希に話しかける。
どうやら人の多さで幾分か寒さが和らいでいるようだ。
息は白いけど、さっきまで手を擦り合わせていたような様子はもうない。
「そうだね。なんだかんだで合宿もあと少しで終わりだ。」
「合宿?」
「そ、アルバイト合宿。」
部活並みに体力を使う強化合宿だと続ける篤希に絢子は楽しそうに笑った。
つられて篤希も笑ってしまう。
「確かに忙しかったけど楽しかったな。それにもう少しで篤希くんの作務衣姿見れなくなるの残念かも。」
「ええ?」
「凄くかっこよかったから。ほら、いつもと雰囲気も印象も違って…篤希くんの違う一面が見れたかなって。」
人混みにまみれて尚も世間話が続く。
恋愛談義で盛り上がる3人を傍観している篤希に、同じく一歩引いて傍観していた絢子が話しかけてきた。
これもいつものスタイルだ。
「今年ももう終わりだね。」
マフラーを直しながら篤希に話しかける。
どうやら人の多さで幾分か寒さが和らいでいるようだ。
息は白いけど、さっきまで手を擦り合わせていたような様子はもうない。
「そうだね。なんだかんだで合宿もあと少しで終わりだ。」
「合宿?」
「そ、アルバイト合宿。」
部活並みに体力を使う強化合宿だと続ける篤希に絢子は楽しそうに笑った。
つられて篤希も笑ってしまう。
「確かに忙しかったけど楽しかったな。それにもう少しで篤希くんの作務衣姿見れなくなるの残念かも。」
「ええ?」
「凄くかっこよかったから。ほら、いつもと雰囲気も印象も違って…篤希くんの違う一面が見れたかなって。」