金髪地味子!?
それに、助けてもらったあの人にちゃんとお礼できなかった…また、会えるかな…?

夜空を見ながら、心の中で呟くといきなりナナはさっきとは別人のように、目をパッと開け、立ち上がった。

「うわっ!」

いきなり、立ち上がったと思うと、次はベランダの柵を通り抜けて、外へ出て言ってしまった。

「待って!ナナ!」

私は急いでスリッパのまま、階段を駆け下りナナの後を追った。
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