愛し方もわからずに。
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「伊吹君!!
奇遇ね、買い物か何かかしら?」
その日、新しい服を買いにあのショッピングモールに来ていた伊吹は偶然会った前田さんに話しかけられた
最初の方は、かったるくて無視していた会話もうざくなったから適当に返事をしていた
「ねー、伊吹君。
わたしにキスしてくださらない?」
「は?お前頭おかしいんじゃねーの?
するわけねーだろ」
「桜井さんでしょ
桜井さんのこと好きなんでしょ?」
「だったら?」
「わたし、何かしちゃうかもしれませんわ
桜井さんに。
いじめとか、男の人に指示して襲わせたりとか」
伊吹が黙っていると、前田さんはケータイをいじりだした
本当にわたしに何かするんじゃないかって思った伊吹は、人目につかない場所で前田さんにキスをした
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