愛し方もわからずに。
すると、伊吹は手首を引っ張って身体を自分の方に向かせるとあたしを抱き寄せた
―――チュッ
腰に回した腕
目を閉じた伊吹のきれいな顔の
どアップ
唇に柔らかい感触
…あたし、伊吹に
キス、されてる?
そして伊吹は、あたしのまぶたにキスをした
「わ、悪ぃ」
伊吹はあたしを抱き寄せていた腕を離すとそう呟やき、切な気に顔を歪めた
あたしは涙が出そうになって、無言で家の中に入った
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