愛し方もわからずに。








玄関のドアを閉めると、膝をがくんと折って唇に手の甲を当てた




これは、夢?





まだ、伊吹の唇の感触が残ってる



まだ、胸の高なりが収まらない






なんで、キスなんかしたの?




なんで、玄関の前で待ってたの?






―――伊吹は、あたしのこと好きなの?



あたしは、そんなことを考えてその夜は眠れなかった







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