愛し方もわからずに。
…って、おい!
あたし、なんでクレープにつられてるんだよ!!
バックをとってくるため、自分の席に戻る途中我に返った
さっきまであんなにムカついてたじゃん!
でも、クレープは、食べ、たい…
あたしってば、なんて現金なんだ…
「行くぞ」
あたしは、眠そうな伊吹に着いていった
「それうまい?」
「ん、おいしいよ」
駅前で伊吹にクレープを買ってもらって、家まで歩きながら帰る
あたしの家がある住宅街は駅の真裏にあるから5分くらいなんだけどね
「ちょっとくれよ」
そう言った伊吹の視線の先には、あたしのクレープ
「あ、うん
いいよ」
あたしがそう言うと、伊吹がガブッとクレープを食べた