愛し方もわからずに。








―――スースースースースー



あたしがお風呂から上がって、自分の部屋に行くと伊吹があたしのベッドで上半身裸のまま寝息をたてていた






まだ、髪も濡れてるじゃん…




ベッドに肘をつき、伊吹の伊吹の柔らかい髪を触った




「伊吹…伊吹…
風邪引くよ?」



少し肩をゆすりながら言うと、“んー…”と眉間にシワをよせた






―――グイッ



「え?ちょっ、」




伊吹に腕を捕まれたかと思うと、ベッドに一緒に寝かされ腰を引き寄せられた



どうやら、伊吹は寝ぼけてるらしい





「伊吹?」



伊吹は、あたしの腰をがっちり引き寄せ寝息をたてている





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