愛し方もわからずに。
「いっ…
もっと手加減しろよな」
眠そーに、めんどくさそーに言って立ち上がる伊吹。
あたしと伊吹が釣り合わないことくらい
伊吹にとってあたしは恋愛対象じゃないことくらい
わかってる
だからあたしは想いを伝えてこの関係を壊すより幼馴染みとして、ずっと伊吹といたい
恋人は、別れるかもしれないけど
家族は一生一緒でしょ?
だったらあたしはそれでいい
一番近くで、アンタを想い続けるよ
今までだって隠してたんだ
この気持ちを認めてしまっても、隠せるはず