愛し方もわからずに。








「いっ…
もっと手加減しろよな」




眠そーに、めんどくさそーに言って立ち上がる伊吹。






あたしと伊吹が釣り合わないことくらい



伊吹にとってあたしは恋愛対象じゃないことくらい




わかってる





だからあたしは想いを伝えてこの関係を壊すより幼馴染みとして、ずっと伊吹といたい



恋人は、別れるかもしれないけど
家族は一生一緒でしょ?





だったらあたしはそれでいい


一番近くで、アンタを想い続けるよ






今までだって隠してたんだ




この気持ちを認めてしまっても、隠せるはず






< 63 / 116 >

この作品をシェア

pagetop