愛し方もわからずに。








「クックックッ」




薫の方をみると、まだ喉を鳴らして笑っていた






「もう!笑ってないで行くよ」




あたしが、半ば呆れ気味に言った







「だって…
何よ、ご機嫌麗しゅうって!

対してお金持ちでもないのに」



まあ、アンタよりはお金持ちじゃないでしょうね




ちなみに、薫ん家もあたしたちと同じ住宅街の奥の方にあってそれまた豪邸



薫のおじいちゃんは持ち前の勇気と判断力でで、一代で巨万の富を築き上げた有名な相場師なんだ



ちなみに、前田さんの家は都内に2店舗出している高級フレンチレストランらしい





そんな薫に呆れながら、あたしたちは体育館に行った





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