愛し方もわからずに。











―――ピー



試合終了を告げるブザー音が鳴り響いた






男子の方は、伊吹たちのチームが圧勝





「はい、次対戦のチーム挨拶して」





次は、あたしの薫のチームだ



相手チームは前田さんと取り巻きだけど





あたし、バスケ…ってか体育苦手なんだよなー
ま、薫にやる気が出れば勝てるけどね





背の高い薫と前田さんの取り巻きAがジャンプボールをした






薫がはじいたボールはあたしの手の中に収まった



…あ、あたしに来ちゃったよ



あたしは、すぐに薫に戻そうとしたけど前田さんがそれをカットした





「ごめーん!」



みんなに謝っとこう、うん。





< 71 / 116 >

この作品をシェア

pagetop