愛し方もわからずに。
どうやったら、萌の本当の“特別”になれるんだろ
「んー」
そのとき、萌はかわいい声を出して寝返りをうった
本当かわいいな…
萌のサラサラな髪を撫でる
俺だって本当は萌のすべてを独り占めしたい
この声も、髪も、身体も、心も。
起きたり、しないよな…
―――チュッ
俺は、萌の柔らかい唇に一度だけキスをして保健室を出た
俺だけを見ろよ
そう、願いを込めて
【伊吹sideおわり】
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