愛し方もわからずに。
まだ、少し眠い
帰ったらすぐ寝よーっと
「前田瑞穂、あいつは厄介だわ…」
そのとき、薫が突然言葉を発した
「何が?」
「何がって…
決まってるでしょ
今日のことだよ
あんたに足ひっかけてたじゃん」
…え
あれ、ワザトだったの?
あたしが勝手にひっかかって転んだのかと思ってたよ。
「前田瑞穂、あんたたちが体育館を出ていくときもずっと睨んでたんだからね」
「こわっ」
「こわ、って自分のことなのよ?!」