愛し方もわからずに。
だって、そうとしか言いようがないじゃん…
「そういえば、昼話してたこと聞いて良い?」
「あー、そのことね…」
あたしは、伊吹がスキだって自覚したこと
そしてそれに至った経緯を話した
「そんなことがあったんだ…
で、萌香はどうしたいの?」
薫が綺麗に整った眉を下げて言った
「あたしは、この気持ちを隠し通すよ
気持ちを伝えて今の関係が壊れるくらいなら今の関係で良い
一緒にいられなくなる方が辛いもん」
「そう…
何かあったら、相談してね」
あたしは笑って頷いた
「さ、入ろっか!」
あたしたちはカラオケに入ると、二時間いろんな歌をうたって帰った